2011.1.24
タイポグラフィ学会は、2011年2月20日(日)に研究論文発表会を学校法人専門学校東洋美術学校にて開催します。当学会において2回目となる今回の論文発表会では、先般発行された『タイポグラフィ学会誌04』に収録された、山本太郎氏の研究ノート「いわゆる電子書籍に関する断片的考察」と、片塩二朗氏の研究論文「弘道軒清朝活字の製造法とその盛衰」のふたつの発表をおこないます。会場では、片塩氏の論文に掲載された貴重な実物資料を多数展示する予定です。
当学会はタイポグラフィという技芸に学問的な基盤を与え、その成果を実技・実践に生かし、有効で豊かな展開を通して社会に貢献することを目的に設立いたしました。その活動の成果を学会の枠を超えて、ひろく一般のみなさまに発表することで、より良いタイポグラフィを実現する契機となるよう、多くの方々の発表会へのご参加を心よりお待ちしております。
タイポグラフィ学会事務局長 松尾篤史
日時:2011年2月20日日曜日 午後2時より
受付開始 午後1時30分
会場:学校法人専門学校 東洋美術学校 C棟 C-1教室
161-0067 東京都新宿区富久町 2-6
講演者:山本太郎、片塩二朗
参加費:無料(会員・一般ともに)
当日に限り、最新の04号を含む『タイポグラフィ学会誌』を発表会特別価格にて販売いたします。
懇親会:午後6時から8時(参加希望者の方のみ)
一般:3,000円 会員:1,000円
一般、会員ともにお飲み物は各自にご負担いただきます。
詳しい案内・地図などは、ここから。 PDFダウンロード
研究論文発表会参加希望者は、2月18日までに、参加希望人数、氏名をご記入の上、E-mailもしくはファクシミリにて東京事務局宛にお申し込みください。3日以内にお断りの連絡がない場合は、予約完了とさせていただきます。なお、お申し込みの際には、懇親会への出欠を必ずお知らせください。
プログラム: 午後2時15分から3時 研究ノート発表 「いわゆる電子書籍に関する断片的考察」 山本太郎
午後3時15分から4時45分 研究論文発表 「弘道軒清朝活字の製造方とその盛衰」 片塩二朗
研究論文発表の展示内容:一部変更の可能性もあります。
弘道軒清朝活字関連資料 平工家資料活字組版 平工家資料印刷テスト 『築地活字の十一書体鑑』 天野商店が使用していた A清朝二号活字を含む大型活字 『明治官員録』 『憂世の涕涙 一滴 千金 巻之三』 ブルース型活字鋳造機の鋳型 活字鋳造機器のさまざま 弘道軒清朝活字関連資料、金属成分分析報告 安藤末松の活字種字彫刻作業風景 『印刷雑誌』に掲載された神﨑正誼の死亡公告 明治三六年版『活版見本』 『繋暉日記』 『山縣大将題字入 帝国祝捷發句大集』 『國體論』 『はちす花 上の巻』 『御代のはな 第六輯』 『御代のはな 第三輯』 『どにいず』 「活字鋳造敬告」を平工家資料実測値で追試したもの 「活字鋳造敬告」を曲尺原器説で追試したもの 『武蔵野叢誌』 『武蔵野叢誌』第一号のデジタル・タイプによる追試組版 玄々堂松田緑山『広告 画術 銅版 石版』