『タイポグラフィ学会誌06』刊行披露講演会を開催

9月8日、学校法人専門学校東洋美術学校にて『タイポグラフィ学会誌06』刊行披露講演会が行われました。
山本太郎会長の挨拶の後、内田明氏(近代日本語活字史研究者)による「活字研究書としでの徳永直『光をかかぐる人々』に見られる達成」では、同書でのサミュエル・ダイヤの近代活字開発史における貢献を述べ。板倉雅宣氏(元東京書籍印刷、印刷史研究家)は「教育書肆 秀英堂 山中八郎・橋本源七について 栃木県特有の活字を尋ねて」と題し、これまで詳細がわからなかった、教育書肆 秀英堂 山中八郎(旧姓小林)の足跡を明らかにしました。共に丹念な調査と豊富な画像を用いた講演に、会場内では熱心にメモをとる参加者も見受けられ、内容の濃い講演会となりました。また、講演後は参加者との質疑応答もありタイポグラフィ学会学会誌への注目度の高さを感じさせました。
恒例となったタイポグラフィ学会誌刊行披露講演会ですが、今年はあいにくの天候にも関わずご参加くださいました皆様に感謝すると共に、講演会開催にあたり、当学会賛助会員でもある学校法人専門学校東洋美術学校様の全面的なご協力を得ました事に心より御礼申し上げます。(広報委員会 川崎孝志)

内田明氏

板倉雅宣氏