「江川次之進活字行商の図」寄贈式が終了いたしました。

『タイポグラフィ学会誌 07』所収、研究ノート「江川次之進の事績と江川活版製造所の変遷」(江川活版製造所研究会/板倉雅宣、内田 明、大石 薫、片塩二朗、松尾篤史)の資料となりました「江川次之進活字行商の図」が、去る2015年06月12日、武蔵野美術大学美術館図書館に寄贈され、江川家縁者/冨沢ミドリ氏他も列席されて寄贈式が終了いたしました。
この画軸は江川家曽孫/冨沢ミドリ氏が所蔵されていたものですが、右手に描かれていた「活字ホルダー」が奇縁となって、一旦朗文堂が保管にあたり、タイポグラフィ学会の資料として提供させていただいたものです。
研究ノートもまとまり、冨沢ミドリ氏のご意向をうけ長期保存先を探し、印刷図書館、印刷博物館などを候補として交渉いたしましたが、現下の印刷不況もあって難航いたしました。おりよく武蔵野美術大学新島実さんが、新設なった同学美術館・図書館への所蔵をひきうけられ同館館長/赤塚祐二教授、司書/本庄美千代様、新島実教授、寺山雄策教授のお立ち会いをいただき、タイポグラフィ学会からは、山本太郎会長、小酒井英一郎理事、大石 薫、片塩二朗が同席いたしまして、無事寄贈式を終了いたしました。
この間、江川活版製造所研究会の皆さまの多大なるご協力をいただきました。箱書きは会員/伊藤 恵さんにお願いいたしました。皆さまのご協力にふかく感謝をいたします。