2015.10.07

第3回本木昌造賞 授賞式

去る2015年9月19日、当学会では、第3回本木昌造賞 授賞式をとりおこないました。
本木昌造賞はタイポグラフィの分野において「論文ないしは著作において学術的に著しく功績のあった」方を対象に、当学会が設けている賞です。
 このたびの受賞者である阿津坂實氏は(著作物は限定的であるものの)、とくに『長崎印刷百年史』『長崎印刷組合史−百年史の追補とその後の三〇年』において、「組合事業関連の部分の執筆、主著者への資料提供の多くは阿津坂氏によることが両書にもしるされている。こうした功績と、ひとえに本木昌造の遺業をかたりつぐことに尽力された(同賞推薦者の片塩二朗氏による)」とされるように、長崎における本木昌造の基礎研究およびそれに関する文献に与えた功績は、きわめて高いとして同賞の授与 が決定いたしました。
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しかしながら、授与の決定後に同氏が亡くなられたため、授与の有無を協議した結果(基本的に故人は同賞の授与対象とはならないため)、今回はご存命中に授賞が決定していたこと、またご遺族のご希望とご承諾を得られたことから、授与と授賞式の開催の運びとなりました。
 授賞式当日は、同氏のお孫さんにあたられるご姉妹2名が出席され、山本太郎会長の挨拶につづき、プレゼンターに平野正一会員があたり、賞状ならびに記念品が授与されました。その後、推薦者の片塩二朗会員より、推薦理由およびその活動についての報告がありました。
 会員の他に、阿津坂實氏とご交流のあった方、研究者の方、総勢30名あまりの皆さま、株式会社モリサワ、大日本印刷株式会社 秀英体開発室など、歴代の受賞者にも参加いただき、華やかな授賞式となりました。ご多忙中、ご参加をいただきましてありがとうございました。あらためて御礼申し上げます。
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