2018.1.24

『小村雪岱随筆集』幻戯書房

タイポグラフィ学会会員、真田幸治によって資料収集、編集、装幀、組版を手がけた『小村雪岱随筆集』が刊行されました。大正から昭和初期にかけて活躍した装幀家、挿絵画家、舞台装置家である雪岱の、新発掘の40篇を加えた、計70篇の随筆集。

『小村雪岱随筆集』幻戯書房
四六判 上製 角背 定価3,500円+税
カバー:村田金箔つや消し黒箔(タイトル)

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内容
大正から昭和初期にかけて活躍した装幀家、挿絵画家、舞台装置家の著者が書き留めていた、消えゆく江戸情緒の世界。没後、昭和18年(1943)に刊行された随筆集『日本橋桧物町』(30篇収録)に、新たに発掘された44篇を加え刊行。

著者略歴
小村雪岱
本名安並泰助(旧姓小村)。明治20年(1887)、埼玉県川越市生まれ。明治41年(1908)、東京美術学校日本画科選科卒業。大正3年(1914)、泉鏡花『日本橋』(千章館)の装幀を手がけ、以後、鏡花本のほとんどの装幀をまかされる。また、大衆小説作家らの著書の装幀を多く手がけている。挿絵画家としては邦枝完二の新聞連載小説「おせん」や「お伝地獄」で確固たる地位を築き、舞台装置家としては守田勘彌「忠直卿行状記」を嚆矢として、中村歌右衛門や尾上菊五郎の舞台の装置を多く手がけた。

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